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2012年04月30日

イキガミ10巻

イキガミ10巻。イキガミという制度のある日本と似た架空の国家を舞台としたマンガである。国家や制度、国際関係に物語が広がったところで、イキガミの存在理由が明らかになる。そこで浮かび上がったものは権力の卑劣さである。
人間は少しでも自分にメリットのある選択をしようとする。そこに権力は付け込む。最悪の選択肢と最悪より少しましな選択肢を与えることで、自発的に後者を選択するように仕向ける。与えられた選択肢の中で少しでも良い選択をすることに汲々とするのではなく、選択肢を提示する非合理な制度そのものを疑問視しなければならない。
これは林田力にも思い当たる。林田力は東急リバブル東急不動産から不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りされ、消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、売買代金全額を取り戻した。裁判中には契約の取り消しは難しいから、損害の填補で我慢しろというような圧力を受けたこともある。損害の填補は泣き寝入りよりは、ましである。しかし、東急不動産の問題物件に住み続けなければならない。よりましな選択という枠組みに囚われず、契約の取り消しという根本的な解決を貫いた。
マンガではイキガミという欺瞞の体制の行く末は描かない。主人公が語るように逃げでしかない。しかし、国民の大部分が露骨な徴兵には怒りを示しても、与えられた選択肢の欺瞞に気付かず、よりましな選択をしてしまう状況では、逃げるという選択を非難できない。
現代の日本にはイキガミのような露骨な不合理は存在しない。しかし、体制が不合理な選択を迫る状況は珍しくない。福島原発事故に対する東京電力の損害賠償案は一例である。雀の涙ほどの賠償金で我慢するか泣き寝入りするかを迫るものだからである。主人公はラストで希望を持って目的地を述べたが、そこまでの希望が今の日本に存在するか、読者に難しい問いを突き付ける。林田力
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Posted by 林田力 at 12:29Comments(0)

2012年04月29日

東急電鉄に二子玉川ライズ中止を

東急電鉄に二期事業の中止・見直しと補助金の支出要請撤回を要求
4月24日に渋谷・東急本社前でビラ配りし、社長室総務部総務課長に住民要請を伝えました。地図を使って住民の健康や財産を危険に晒す風害の実態を説明しました。
風問題で風通しの悪い東急電鉄。一課長が社長・会長宛の文書を握り潰して店晒しに。
  

Posted by 林田力 at 22:56Comments(0)

2012年04月29日

ジョジョリオン二巻

ジョジョリオンはジョジョの奇妙な冒険の新シリーズである。舞台は第四部の舞台となった杜王町である。吉良、広瀬、東方という懐かしのキーワードが登場する。しかし、登場人物は同じ名前や似たような名前でも第四部とは別人というパラレルワールド的展開である。第二巻で東方家の先祖がアメリカ大陸横断レースに参加したと語られており、スティール・ボール・ランの世界と接続している。
第四部の読者にとってジョジョリオンの世界には抵抗がある。主人公は第四部の主人公と同じ名前を名乗ることになるが、記憶を喪失しており、善人か悪人か不明である。しかも第四部の悪役であった吉良との関係性がほのめかされている。さらに第四部では主人公サイドの東方家の面々が胡散臭い。ジョジョ・シリーズではディオのように敵キャラクターにも底知れない存在感や悪の魅力を放っていた。しかし、ジョジョリオンではチンピラめいた胡散臭さにとどまっており、迫力に欠ける。
それでも第2巻の後半から迫力が出てきた。ここではスタンド対決が展開されるが、敵が公正さを重んじて自分の弱点を相手に教えている。これによって敵キャラクターに底知れない迫力を与えることができた。
現実の日本ではクライアントほしさのあまり法律事務所が「弁護士は公正中立ではありません」などという広告を出すほどの浅ましい状況である。その中でジョジョリオンは敵キャラクターにも公平を重んじさせている。林田力
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Posted by 林田力 at 15:46Comments(0)

2012年04月27日

東急不動産だまし売り裁判の平明

「東急不動産だまし売り裁判こうして勝った」の特徴は平明な言葉と簡潔な論理である。林田力の言葉にはヒューマニティーが溢れている。消費者は単にシステムの中で合理的な計算で行動するアクターではない。社会から認知されること、尊敬されることを求める存在である。
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Posted by 林田力 at 18:19Comments(0)

2012年04月26日

不動産トラブルの深刻さ

不動産取引で消費者トラブルが起きやすいという御指摘は正当です。それは不動産という商品の性質によります。一般の消費者にとって不動産の購入は一生に一度あるかないかの大きな買い物です。つまり、不動産購入者はリピーターにはなりません。
言うまでもなく消費者は、商品が期待外れだったり、不誠実な対応をされたり、不利益事実を隠してだまし売りされたならば、二度と同じ業者から買い物をすることはありません。それは普通の商品を販売する業者にとっては困ることです。一見客よりもリピーターによって成り立つ業者がほとんどです。少子高齢化の低成長時代は一層リピーターが重要になります。それ故に普通の業者は、それなりに誠実な対応をするものです。さもなければ消費者から見放され、市場から淘汰されます。
ところが、不動産は元々、リピーターが期待できません。それ故に売ったら売りっぱなしが横行しやすいという構造的な問題を抱えています。この点を悪用しているのが東急不動産だまし売り裁判での東急リバブル東急不動産です。東急の問題体質の背景については別にまとめます。だからこそ、「東急不動産だまし売り裁判こうして勝った」のように不動産トラブルの情報を周知することが大切です。林田力
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2012年04月26日

東急不動産や東急電鉄の問題体質

東急不動産だまし売り裁判や二子玉川ライズ問題など、東急リバブル・東急不動産・東急電鉄には不誠実な体質が露骨です。それは強盗慶太と呼ばれる悪評だらけの創業者に遡ります。二代目三代目もゴルフ三昧など悪い意味でのボンボンで悪評ばかりでした。早くから創業者一族が東急グループの経営の中枢から排除され、無責任なサラリーマン化が進行しました。それが住民無視、消費者無視の無責任体質に現れています。同じ成り上がり財閥でも二代目に作家が出た西武とは対照的です。
また、首都圏私鉄の歴史から東急電鉄の問題体質を説明することもできます。ほとんどの首都圏私鉄は寺社参詣や観光を目的として発展してきました。西武は長瀞、京王は高尾山、小田急は箱根、京成は成田山、京急は川崎大師です。このために私鉄には観光客や参拝客へのホスピタリティという要素が多かれ少なかれ存在します。
ところが、東急電鉄にはありません。沿線開発の金儲けのみです。乗客を貨物のように詰め込んで利益を上げるメンタリティになります。これが不動産分野では東急不動産だまし売り裁判や二子玉川ライズ問題に行き着きます。林田力
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2012年04月25日

銀河英雄伝説外伝黄金の翼

銀河英雄伝説外伝・黄金の翼は少年時代を描く。イゼルローン要塞の攻防戦が描かれる。
十六歳の若さで駆逐艦の艦長となったラインハルトはイゼルローンに配属される。軍隊内では陰湿なイジメが横行するが、それを返り討ちにするラインハルトとキルヒアイスが清々しい。
後に大艦隊を指揮するラインハルトも駆逐艦一隻を指揮するだけであるが、非凡な能力を発揮する。「戦艦を撃墜してみろ」と挑発する憲兵に対し、駆逐艦で戦艦を撃墜できるわけがないと前線兵士の立場から嘲笑する。「挑戦してもいないのに無理というな」的なガンバリズムの出てくる余地はない。林田力
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Posted by 林田力 at 18:22Comments(0)

2012年04月24日

平清盛

平清盛は日本初の武家政権を打ち立てた平清盛の半生を描く歴史小説である。一般に平氏は公家化して弱体化したと位置付けられる。本書では平治の乱で勝者になった清盛が武士の限界を悟り、積極的に平家の公卿化を推進する。
平家物語では奢る平家の中で良識派に描かれた長男の重盛は武士の存在意義を主張する人物となっている。藤原摂関家への復讐も武家の習わしを優先させたためである。
平氏政権末期の汚点とされることもある南都焼き討ちも、清盛の反乱鎮圧への強い決意の現れと描く。
「平家にあらずんば人にあらず」の言葉で知られ、おごる平家の代表格と見られる清盛の義弟・平忠時は縁の下の力持ち的な参謀と描かれる。
源氏の棟梁・源義朝は前半のライバルである。父子や兄弟間の骨肉の争いを特徴づける。後に鎌倉幕府を開くことになる源頼朝は兄弟への冷酷さで有名である。それは頼朝個人の性格というよりも源氏の伝統であった。林田力
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Posted by 林田力 at 21:15Comments(0)

2012年04月23日

ミラー衛星衝突下巻

上巻のラストで陰謀の存在が明確化するが、下巻に入ってもアクションやミステリー色以上に生活臭さが濃厚である。故郷の惑星から持ってきて壊された鉢植えに対してマイルズは感傷的になる。81頁。それはSF作品である必然性がないほど、普遍性のある心理描写である。SFと言っても技術を描くことが目的ではなく、小説は人間を描くものであると再認識させられた。
「ミラー衛星衝突」は洋書の翻訳作品である。現在の国境や民族とは別次元を舞台としたSF作品であっても、作者の頭の中で作られた作品である以上、作者が生活する分化とは無縁ではない。日本人にとっては異文化体験が可能である。
本書に描かれる欧米文化としてファーストネームを短縮してニックネームで呼ぶ風習がある。たとえば、エカテリンとエティエンヌの夫婦は互いをカット、ティエンと呼び合っている。その息子ニコライはニッキと呼ばれる。一般にニックネームで呼ぶことは親しみを込めたものと解説されるが、その距離感が非ネイティブには難しい。親しくない人間が勝手に名前を短縮して呼べば侮蔑になる。本人は「親しみを込めた」と言い訳しても意味がない。分かりやすい例を挙げれば日本人を意味するジャパニーズJapaneseをジャップに短縮すれば蔑称である。
ミラー衛星衝突では夫が妻を短縮した愛称で呼ぶことについて、妻に好意を寄せる主人公が妻を大切にしていない現れと受け止める。相手を愛しているならば相手の名前を正確に発生し、その語感を味わうべきという発想である。欧米諸国におけるニックネームの奥深さを実感した。
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Posted by 林田力 at 21:10Comments(0)

2012年04月21日

銀の匙3巻

銀の匙3巻は夏休みの農家でのアルバイト生活の続きから始まる。これまで八軒は、個性的な周囲の人々や都会生活とは異なる農作業に驚き、振り回される立場が強かった。読者に近い立場の主人公であった。
これまでもピザ作りの中心になるなどキャラクターの特異性の片鱗は見せていたが、それが第3巻では深まっている。味覚の鋭さは以前から描かれていたが、親がいいものを食べさせてきたためではないかと示唆される。家族とはうまくいっていないような流れであったが、食育の点ではまともな親のようである。
夏休みが終わり、学校が始まると、八軒が豚丼と名付けて世話をしていた子豚の出荷という問題に直面する。畜産を扱う作品では描かれ続けたテーマである。悩み続けた八軒が出した結論がユニークなものであった。そこまで考えなくても、もっと安易に生きることは可能である。物語の主人公としての個性を出している。林田力
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2012年04月20日

圓さん、天下を回る

お金に触れると、その使われ方が分かるという超能力を持った女性を主人公とした小説である。舞台は現代に近い近未来の日本である。経済は疲弊し、膨大な国債によって日本政府はデフォルト寸前である。街には失業者があふれ、暴動に近いデモも頻発している。主人公も企業買収でリストラされて無職という格差社会の犠牲者である。政府は国民の生活を守るためではなく、デフォルトを避けるために国民に隠れて陰謀を企んでいる。まさに悲観的であるが、リアリティのある未来予測になっている。
本書は軽い気持ちで読める小説であるが、登場人物の会話や思考を通して経済理論が展開される。その点で「もしドラ」や「女子大生会計士の事件簿」と似たような味わいがある。しかし、上記の書籍が難しい理論を分かりやすく解説することが魅力であるのに対し、本書の魅力は現代の金融資本主義の矛盾に対する解決策を提示しようとしているところにある。
そこには利子による搾取と支配、それに対抗する価値として自由貨幣という大きな問題もある。一方でショッピングセンター進出による地域商店街の荒廃というローカルな話題もある。ショッピングセンター出店の問題は第一次的には大企業と自営業者の利害対立である。しかし、本書では買い物難民という点で、消費者の問題であることを明らかにする。さらに効率的な企業が非効率な企業を淘汰することで市場が発展するというような新自由主義的な話にもならない。ショッピングセンターは無責任にも撤退し、後には荒廃と買い物難民だけが残るという展開が待っているためである。二子玉川ライズの行く末を見る思いがした。林田力
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2012年04月19日

東急不動産だまし売りの不公正

東急リバブル東急不動産のマンションだまし売りは悪質で馬鹿げた企業行動であった。東急不動産は東急不動産だまし売り裁判においてフェアではなく、反倫理的であった。東急リバブル東急不動産のだまし売りは、人間としての可能性を無駄遣いするものであった。
貧困ビジネスのゼロゼロ物件業者と東急不動産工作員には、紛れもない相乗効果があった。東急不動産工作員の服装は、パジャマよりましとも言い難かった。
二子玉川ライズやブランズ田園調布、ブランズ文京小石川など、東急リバブル東急不動産の宣伝広告は東急不動産だまし売り被害者にとって工事現場のドリルやチューニングの合っていない楽器による演奏のような耐え難い騒音であった。音痴を集めた合唱団の歌声のようにたまらなく不快な響きであった。
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2012年04月18日

ハンターハンター30 巻

ハンターハンター30巻はキメラアント編が完結する。バトル漫画は主人公が敵キャラクターを倒す展開であるが、キメラアント編は異色である。人間の対極に位置すると思われたキメラアントの王の最後をヒューマニズムでまとめ、人間側の攻撃に人間の残酷さを描く。爆発後も体を蝕む薔薇の毒は放射能の内部被爆を連想させ、強烈な文明批判にもなっている。
ハンターハンターは下書き同然の絵が掲載され、定期的に休載することでも注目の作品である。キメラアント編完結で一休みに入ると予想されたが、そのまま新章に突入し、これまでと比べると相対的に長期の連載が続いている。ハンターハンターの度々の休載は作者の怠け癖と見られることも多いが、キメラアント編は作者にとっても難しいテーマであったと言える。林田力
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2012年04月16日

林田力と先頭文字が同じ名前

林田力生(はやしだりきお)、林田力男(はやしだりきお)、林田力樹(はやしだりきき)、林田力子(はやしだりきこ)、林田力三郎(はやしだりきさぶろう)、林田力次郎(はやしだりきじろう)、林田力介(はやしだりきすけ)、林田力助(はやしだりきすけ)、林田力太(はやしだりきた)、林田力太郎(はやしだりきたろう)、林田力斗(はやしだりきと)、林田力丸(はやしだりきまる)、林田力也(はやしだりきや)、林田力弥(はやしだりきや)、林田力哉(はやしだりきや)、林田力耶 (はやしだりきや)、林田力貴也 (はやしだりきや)、林田力世 (はやしだりきよ)、林田力郎 (はやしだりきろう)
http://yaplog.jp/hayariki/archive/52
  

Posted by 林田力 at 22:09Comments(0)

2012年04月16日

ミラー衛星衝突上巻

ミラー衛星衝突はSFである。帝国の植民地となった惑星で太陽光を補うミラー衛星が貨物船の衝突により、破壊された。事故かテロか、真相を調査するために皇帝直属の聴聞卿が派遣された。
人類が地球以外の惑星に居住し、恒星間の旅行ができるほどの技術のある世界であるが、テクノロジーは完璧ではない。それがSF作品でありながら、物語を人間的にしている。
惑星コマールの大気は人間の生存に適しておらず、住民はドームの中で生存している。酸素を放出する植物を増やすなど人間が生存できる環境にするための地球化事業が数世紀前から進められているが、数世紀後になっても完了するか分からないという途方もない事業である。
ミラー衛星も数世紀前に建造されたものであり、再建は容易ではない。万里の長城やピラミッド、ローマの水道橋など古代のテクノロジーを連想させる。スクラップ・アンド・ビルドで数十年程度で建て替えを繰り返す現代日本の建築の貧しさを実感する。
物語の舞台となる社会は皇帝が支配する帝国である。ヴォルと呼ばれる貴族階級には男尊女卑や遺伝的疾患への差別・偏見という前近代的思想が根強い。
物語のヒーローのマイルズ・ヴェルコガシンは名門貴族の跡取り息子ではあるが、身体的なハンディキャップを抱えている。周期的に発作が起きるという不治の症状も抱えている。一般的なヒーロー像とは異なるユニークな設定である。
主人公的存在のエカテリン・ヴォルソワソンは妻は夫に従うという封建的な道徳観念に縛られて苦しんでいる。現代の進歩的な女性ならば一笑に付したくなる悩みである。しかし、上巻のラストでは自分の意思で決断する。周囲の人物の助言を受けてではなく、自分で考え抜いて決断するところに近代人の自我の誕生と重ね合わせることができる。
下巻に向けて陰謀が姿を現してくる。コマール人の反乱がほのめかされるが、価値が逆転しているところが難しい。バラヤー人の帝国がコマールを侵略し、征服した。コマールの降伏後にも非武装のコマール人が虐殺されるという蛮行が繰り広げられた。それ故に反乱側に感情移入したくなるが、主人公側が帝国となっている。下巻の展開に注目である。林田力
http://hayariki.net/
  

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2012年04月16日

ミラー衛星衝突上巻

ミラー衛星衝突はSFである。帝国の植民地となった惑星で太陽光を補うミラー衛星が貨物船の衝突により、破壊された。事故かテロか、真相を調査するために皇帝直属の聴聞卿が派遣された。
人類が地球以外の惑星に居住し、恒星間の旅行ができるほどの技術のある世界であるが、テクノロジーは完璧ではない。それがSF作品でありながら、物語を人間的にしている。
惑星コマールの大気は人間の生存に適しておらず、住民はドームの中で生存している。酸素を放出する植物を増やすなど人間が生存できる環境にするための地球化事業が数世紀前から進められているが、数世紀後になっても完了するか分からないという途方もない事業である。
ミラー衛星も数世紀前に建造されたものであり、再建は容易ではない。万里の長城やピラミッド、ローマの水道橋など古代のテクノロジーを連想させる。スクラップ・アンド・ビルドで数十年程度で建て替えを繰り返す現代日本の建築の貧しさを実感する。
物語の舞台となる社会は皇帝が支配する帝国である。ヴォルと呼ばれる貴族階級には男尊女卑や遺伝的疾患への差別・偏見という前近代的思想が根強い。
物語のヒーローのマイルズ・ヴェルコガシンは名門貴族の跡取り息子ではあるが、身体的なハンディキャップを抱えている。周期的に発作が起きるという不治の症状も抱えている。一般的なヒーロー像とは異なるユニークな設定である。
主人公的存在のエカテリン・ヴォルソワソンは妻は夫に従うという封建的な道徳観念に縛られて苦しんでいる。現代の進歩的な女性ならば一笑に付したくなる悩みである。しかし、上巻のラストでは自分の意思で決断する。周囲の人物の助言を受けてではなく、自分で考え抜いて決断するところに近代人の自我の誕生と重ね合わせることができる。
下巻に向けて陰謀が姿を現してくる。コマール人の反乱がほのめかされるが、価値が逆転しているところが難しい。バラヤー人の帝国がコマールを侵略し、征服した。コマールの降伏後にも非武装のコマール人が虐殺されるという蛮行が繰り広げられた。それ故に反乱側に感情移入したくなるが、主人公側が帝国となっている。下巻の展開に注目である。林田力
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Posted by 林田力 at 08:12Comments(0)

2012年04月15日

フライングゲット/Everyday、カチューシャ

2011年度オリコン年間シングルランキング
*1 1,587,229 フライングゲット / AKB48 11/08/24
*2 1,586,840 Everyday、カチューシャ / AKB48 11/05/25
*3 1,418,888 風は吹いている / AKB48 11/10/26 
*4 1,198,864 上からマリコ / AKB48 11/12/07
*5 1,079,460 桜の木になろう / AKB48 11/02/16
*6 *,625,935 Lotus / 嵐 11/02/23
*7 *,614,131 迷宮ラブソング / 嵐 11/11/02
*8 *,498,920 マル・マル・モリ・モリ! / 薫と友樹、たまにムック。 11/05/25
*9 *,466,037 パレオはエメラルド / SKE48 11/07/27
10 *,441,680 Everybody Go / Kis-My-Ft2 11/08/10
11 *,434,307 オキドキ / SKE48 11/11/09
12 *,312,666 Let's try again / チーム・アミューズ!! 11/05/25
13 *,309,846 オーマイガー! / NMB48 11/10/19
14 *,305,001 Rising Sun/いつかきっと・・・ / EXILE/EXILE ATSUSHI 11/09/14
15 *,297,781 OVER / Hey! Say! JUMP / 11/06/29
16 *,285,051 Why?(Keep Your Head Down) / 東方神起 11/01/26
17 *,274,973 バンザイVenus / SKE48 11/03/09
18 *,263,187 絶滅黒髪少女 / NMB48 11/07/20
19 *,257,932 T.W.L/イエローパンジーストリート / 関ジャニ∞ 11/04/20
20 *,255,572 家族になろうよ/fighting pose / 福山雅治 11/08/31
http://news.livedoor.com/article/detail/6433644/
銀魂―ぎんたま― 44
http://news.livedoor.com/article/detail/6448906/
  

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2012年04月15日

東急不動産マンションだまし売り

東急不動産のマンションだまし売りは野蛮な行為、単なる良識のない蛮行である。東急不動産のマンションだまし売りは人間がどこまで醜くなれるかを学ぶための試練なのだろうか。それとも魂の永遠の堕落なのだろうか。
東急不動産だまし売り被害者の林田力は売買契約を取り消したことは正解である。売買契約を取り消しても東急不動産の不誠実な対応による痛みは消えない。それでも東急不動産の欠陥マンションに住まずに大変な問題を解決することは、東急不動産の欠陥マンションに住み続けながら単純な問題を解決することに比べたら、一万倍も楽である。契約を白紙にした時の林田力の気持ちは、麻痺がなくなった患者が初めて両腕を広げて腕の強さに驚いているようなものであった。
悪徳不動産業者は自分が聞きたいことしか聞かない存在であった。真実だから信じるのではなく、愚かさ故に信じているような悪徳不動産業者と分別のある話し合いができるだろうか。東急不動産だまし売り被害者が泣き寝入りしたならば、この先冷たい血を抱えて何年も向き合っていかなければならない。
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2012年04月15日

ゴルゴ13北京の蝶

ゴルゴ13の「北京の蝶」はバタフライ効果から付けられたタイトルである。中国と米国のパワーゲームを背景としたエピソードである。事件には直接絡まず、傍観者にしか過ぎないが、日本の保守政治家を登場させることで物語に厚みを持たせている。
この保守政治家は中国を敵視する演説で国民の人気取りをしているが、本音では中国と対決できないことを知っている。国民のルサンチマンのはけ口として中国の脅威を喧伝するに過ぎない。同じように中国の反日デモも体制批判から人民の目を反らすための体制側の策謀であると喝破している。中国の反日に本気で怒り、右傾化する国民が愚かである。
中国には強気な発言で人気取りをする保守政治家であったが、米国には何も言えない対米従属ぶりが描かれる。表向きは国家や民族や主権というものを重視する保守派が対米従属には抵抗しない雇われ右翼に過ぎないという日本政治のリアリティを直視する。林田力
  

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2012年04月15日

白竜22巻、野獣空港

白竜22巻は前巻から引き続き、野獣空港編である。単行本では複数のエピソードが収録されることが多いが、この巻では丸々野獣空港編が続き、しかも完結していない。敵はゼネコン、都知事、暴力団、主人公サイドも白竜と下請け建設会社というように複数のアクターが各々の思惑で動いている点が物語を複雑にしている。
大手ゼネコンとヤクザの癒着をあからさまに描いた野獣空港編。東急建設が暴力団系企業を下請けに使ったことが明らかになったばかりであり、タイムリーな話題であるが、この巻では一歩踏み込んでいる。
建設会社が暴力団と癒着することについて、建設会社サイドは暴力団からの嫌がらせを避けるためと言い訳することが多い。実際、東急建設も、そのように説明する。このような言い訳によって暴力団と癒着した建設会社は自分達にも被害者的な側面があると自己正当化を図れる。
これに対して、野獣空港編のゼネコンはマスメディアに真実を話そうとする下請け建設会社を沈黙させるために暴力団を利用する。暴力団と癒着する建設会社も市民社会の敵である。建設業界と暴力団の癒着の闇の深さを浮き彫りにする。
野獣空港編は主人公サイドのアクターに下請け建設会社という弱い立場の存在がいることである。白竜のように将来を見通す能力も自信もない。普通ならばゼネコンに利用され、泣き寝入りさせられる存在である。
それが白竜に煽られてゼネコンと対決姿勢を示した結果、ゼネコン側の反撃で一層窮地に追い込まれてしまう。
白竜に一杯食わされたとぼやきたくなるところである。実際、下請け建設会社社長は、そのような発言をしている。しかし、それで終わらないところが、下請け建設会社の偉いところである。泣き寝入りをしたところで、それにゼネコンが恩義を感じることはなく、潰されるだけだと分析する。故にゼネコンとの対決姿勢は正しかったと結論づける。
残念ながら、ここまでの考えに到達できる人は現代日本では少ない。大企業などはアメとムチで消費者や労働者、下請け企業など立場の弱い人々に迫る。
アメが本当にアメならば一応は取引として成り立つが、往々にして悪徳企業はアメの期待を持たせるだけで何らのコミットもしない。用が済めば弱者の期待は裏切られる。それ故に下請け建設会社社長のように腹をくくらなければならないが、甘い期待から戦うことを放棄し、すりよってしまう愚か者も少なくない。下請け建設会社社長のような腹をくくった人が多ければ閉塞感漂う日本社会も、もっとましなものになるだろう。林田力
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