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2018年07月02日

極道ピンポン

遠藤徹『極道ピンポン』はヤクザが卓球で対決する小説である。ヤクザの出入りが殺しあいではなく、卓球勝負になっている。何とも馬鹿馬鹿しい設定であるが、卓球の対決の描写も馬鹿馬鹿しいほど細かい。
著者は学園小説『七福神戦争』を同時刊行している。これがラノベならば、本書は劇画的である。
途中で映画撮影の話になり、メタ作品かと思いきや、並行した物語になっている。最後は予想外の展開になった。思いもしなかった良い話で終わっている。
  

Posted by 林田力 at 21:42Comments(0)

2018年07月02日

七福神戦争

遠藤徹『七福神戦争』はファンタジー学園ライトノベルである。黙っていれば美少女であるが、性格がぶっとんでいる女子生徒に冴えない男子生徒が振り回される展開は涼宮ハルヒシリーズに重なる。この涼宮ハルヒタイプは特別ではない男子生徒が何故か特別な女子生徒に見出だされ、話が進むうちに自身も特別ではない存在になっていくという矛盾を内包しがちである。これに対して本書は最後まで主人公は戦力外の扱いであり、一貫している。
幸福を振りまく七福神の生徒達に謎の転校生の三輪小角と彼女に引きずられた主人公が挑む構図である。美食が粗食になるなど本当の幸福とは何か考えさせられる。食材の味と値段が比例するというような拝金主義の浅ましさを否定する。
  

Posted by 林田力 at 20:48Comments(0)