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2018年08月31日

銀河英雄伝説3巻

藤崎竜『銀河英雄伝説』3巻はヤン・ウェンリーの同期で秀才の誉れ高いマルコム・ワイドボーンが登場する。原作のワイドボーンは傲慢なキャラクターであった。本作品では過信はない。士官学校のシミュレーションでヤン・ウェンリーに敗北した際は何故、負けたのか自省している。さらにラインハルトの天才を見抜いている。原作ではラインハルトとヤンの二人の天才を際立たせるために他のキャラクターをどうしようもなく無能に描いているのではないかと思うことがある。しかし、それではランキングやヤンは相対的にまともというだけで天才にはならない。
  

Posted by 林田力 at 18:33Comments(0)

2018年08月30日

銀河英雄伝説2巻

藤崎竜『銀河英雄伝説』2巻はカプチェランカの戦いである。原作の本編はアスターテの戦い以後を描き、それ以前の話は外伝で描いた。本作品は時系列に沿って描くようである。
第1巻では先を見通した小悪魔的なところがあったラインハルトであったが、ここでは帝国の腐敗に怒る激情家である。ラインハルトは決して聖人君子ではない。激情家にラインハルトらしさを感じる。
帝国の腐敗の描き方は石黒版アニメと異なる。石黒版アニメは権力と暴力が弱者を虐げる明確な横暴が描かれた。
  

Posted by 林田力 at 19:19Comments(0)

2018年08月28日

戦国の秘話

『戦国の秘話』は戦国武将を一章一人の形で取り上げ、その秘話を語る小説である。取り上げた武将は毛利元就や徳川家康のような成功者だけではない。足利義昭のように評価の低い人物もいる。また、加藤清正のように評価の高い人物でも、あまり自慢にならないエピソードを取り上げた話がある。越前の朝倉義景は単純な無能に描かれがちであるが、そのようになった理由を本書は描いている。
松永弾正は意思の強い人物のイメージがある。平蜘蛛の茶釜を抱えて自爆したエピソードは彼の意地を示している。ところが、本書では、そのエピソードは語られない。代わりに家臣に流されて信長を裏切っている。

住環境を破壊するマンション建設工事は自分達に欠けているものを騒音と不協和音で補おうとしているようでした。
  

Posted by 林田力 at 08:40Comments(0)

2018年08月27日

GS美神極楽大作戦2巻

椎名 高志のGS美神極楽大作戦!! (2)は六道冥子とドクター・カオスが登場する。小笠原エミよりも二人の方が先に登場していたことは意外だった。
本作品は美神の唯我独尊の振る舞いによって周囲が不幸になるパターンが基本である。ドクター・カオスの話も同じである。ところが、六道が登場すると、美神が六道に振り回されて不幸になる。
  

Posted by 林田力 at 19:12Comments(0)

2018年08月27日

リフォーム

母の夢、母の意思に反したリフォーム、危険になったリフォーム。妥協の産物ではない。
相続は亡くなった時点の財産評価になる。
私には遺言書を強制的に書かせたようにしか思えません。
弟子から聞きました。軽々しく話す人ではありません。
  

Posted by 林田力 at 17:58Comments(0)

2018年08月27日

迷惑勧誘電話

さいたま市桜区民の生活の中の困り事として迷惑勧誘電話の話を聞きました。自宅固定電話には電話・インターネット回線の迷惑勧誘電話がかかってきます。勤務先にはマンション投資の迷惑勧誘電話がかかってきます。電話・インターネット回線とマンション投資が迷惑勧誘電話の双璧です。どちらも勧誘であることを最初に言わない点で悪質です。また、どちらも相手を知らずに電話番号だけでかけています。電話を続けることで消費者から個人情報を引き出していきます。
  

Posted by 林田力 at 08:14Comments(0)

2018年08月26日

GS美神極楽大作戦

GS美神極楽大作戦はゴーストスイーパーの活躍を描く漫画である。週刊少年サンデー連載作品。アニメ化された。
長期連載作品には共通するが、第1巻のキャラクターの絵は、その後とは異なっている。おキヌちゃんは怖い性格である。
第1巻では小笠原エミなどレギュラーキャラクターが出てこない。第2話、第3話とレギュラーキャラクターの紹介話になっている漫画もあることと比べると息が長い。
巻末に読み切りプロトタイプ作品が掲載されている。これは完成度が高い。
  

Posted by 林田力 at 14:07Comments(0)

2018年08月25日

軍靴のバルツァー5巻

中島三千恒『軍靴のバルツァー』5巻は退却戦が描かれる。この時代よりも前の時代に軍隊が進出した農村は悲惨であった。三十年戦争が代表的である。それに比べると、この時代は遥かに良い。本書では条約で保護されていると説明されている。
これを時代が進むと人間が理性的になる進歩主義的な歴史認識で説明することはできない。第二次世界大戦の占領下の民衆は悲惨であった。悲惨な時代に挟まれた珍しい時代と言えるだろう。日清戦争における旅順虐殺のような事件もあり、近代の戦争が良心的とは言えないが、後の時代の戦争が大量殺戮となり、精神が荒んでいくことを予感させる結末になっている。
  

Posted by 林田力 at 18:47Comments(0)

2018年08月24日

勁草の人戦後日本を築いた財界人

『勁草の人 戦後日本を築いた財界人』。戦後の重大な経済事件が描かれる。そのため、戦後経済史に関心のある向きには面白い。
しかし、人脈が全てで、需要と供給やコストなど経済人らしい話は乏しい。20世紀の話であって21世紀には通用しないだろう。それでも重厚長大産業に融資していた日本興業銀行を東京ディズニーランドに融資させるなど経済のサービス化、ソフト化を見越した先見性はある。
冒頭から総理大臣との関わりが描かれるように政治家や官僚との関わりが濃い。昭和の官僚主導経済の中で活躍したとの印象を強くする。山一証券を日本銀行に救済させたことが手柄話のようになっているが、その後の破綻を知っている現在から振り返ると護送船団方式のドグマに囚われていないか。
本書を読む前に同じ著者の『不撓不屈』を読んでいた。
  

Posted by 林田力 at 18:37Comments(0)

2018年08月23日

軍靴のバルツァー

『軍靴のバルツァー』は19世紀の統一前のドイツ風の架空の世界を舞台をした戦争漫画である。主人公はプロしアをモデルとした軍事国家ヴァイセンの若手将校である。同盟国に士官学校教官として赴任する。赴任先の国はヴァイセンと比べると軍事的には後進国で、ヴァイセンは併合の野心を隠し持っている。この設定だけでは後進国に感情移入したくなるが、この国の士官学校は旧日本軍的な奴隷兵士を作る軍隊教育を行っていた。それは軍国主義的な筈のヴァイセンの将校でも眉をひそめたくなるものであった。ヴァイセンの将校の方が、はるかに合理主義であった。
  

Posted by 林田力 at 20:13Comments(0)

2018年08月22日

治療院ウェブ集客の成功法則

治療院Web集客の成功法則はWebを中心に整体院を繁盛させる秘訣をまとめた書籍である。著者は母親の整体院のホームページ作成を手がけ、そこから他の整体院のコンサルもするようになった。その経験に基づく書籍であり、説得力がある。
本書は一般的な宣伝文句よりも、例えば腰痛など特化して、狭い分野でもナンバーワンを目指すことが良いとする。選択と集中である。本書は整体院や接骨院を念頭に置いているが、他の業種も学ぶ価値がある。
また、本書はリピート客を重視する。
  

Posted by 林田力 at 23:41Comments(0)

2018年08月22日

封神演義3巻

『封神演義』(ほうしんえんぎ)は、中国明代に成立した小説。『商周演義』『封神伝』『封神榜』『封神榜演義』などとも呼ばれる。藤崎竜の漫画3巻では、封神の謎が一部明らかになる。改めて読むと元始天尊はかなり腹が立つ人物である。真実を説明しない。封じ込めた相手を最後には利用する。その行為は聞仲を空間に閉じ込め、戦いが不利になると出した十天君と同じである。昭和時代ならば指導者として通用したかもしれないが、説明責任が重視される現代では指導者失格である。
  

Posted by 林田力 at 09:30Comments(0)

2018年08月20日

ドラえもん39巻

ドラえもん39巻。「メルヘンランド入場券」は大長編ドラえもん、のび太のアニマルプラネットの原点のような作品がある。のび太は動物達が主人公の絵本を読み返し、子供の頃に夢見たメルヘンの世界を懐かしむ。大掃除をしていて、出てきた古い本を読みふけってしまう経験は私にもある。
ドラえもんは、のび太がドラえもんの道具を悪用し、調子に乗って自滅するパターンが王道である。これに対して「ハンディキャップ」は、のび太が自分で気付いて止めるという教育的な展開である。その次の「十戒石板」は典型的な自滅パターンである。
  

Posted by 林田力 at 07:53Comments(0)

2018年08月19日

北海道暮らしと産業のいま

雑誌『地理』2018年8月号は「北海道暮らしと産業のいま」を特集する。巻頭のカラーページでは大阪北部地震の報告がある(池田碩「大阪北部地震の被災地を歩く」)。西日本豪雨災害が直後に起きたために忘れられがちであるが、ブロック塀の倒壊など重要な教訓がある。
津波防災の記事が興味深い。北海道を対象とした研究であるが、内容に普遍性がある。津波対策として津波避難ビルが注目されている。しかし、シミュレーションの結果、避難ビルの階段入口で15分から30分程度滞留し、津波到達予想時間である地震発生後30分以内に多くの住民が避難ビル内の安全圏まで到達できない可能性があると指摘された(67頁)。住環境を破壊する超高層マンション建設に対して、津波避難ビルになると正当化する主張があるが、本当に近隣住民の役に立つのか吟味を要する。
  

Posted by 林田力 at 12:55Comments(0)

2018年08月18日

約束のネバーランド2巻

約束のネバーランド2巻は脱出に向けた準備を進める。
2巻は中だるみして、失速する作品もあるが、本作品は緊迫感が高まる。味方と敵がスパッと分かれないところが深い。一致団結して目の前の課題を解決するという特殊日本的集団主義に陥っていない。一番の味方になる筈の存在とも駆け引きしなければならないことは疲れるが、作品としては面白い。
  

Posted by 林田力 at 17:10Comments(0)

2018年08月16日

不撓不屈

高杉良『不撓不屈』は国家権力と断固闘った税理士の物語である。官僚の横暴や傲慢がこれでもかと描かれる。自分達の面子しか考えない公務員のいやらしさが描かれる。戦後昭和の官僚主導経済を成功モデルのように見る向きもいるが、官僚に潰された人々もいただろう。その意味で昭和は良かったとはとても言えない。
主人公の飯塚は論語の里仁編の「悪衣悪食を恥じる者は、ともにはかるにたらざるなり」を好む(123頁)。この悪は悪いという意味ではなく、粗末なという意味である。価格と品質が比例すると考える浅ましい拝金主義の対極にある。
  

Posted by 林田力 at 18:25Comments(0)

2018年08月14日

ランクA病院の愉悦

『ランクA病院の愉悦』は『ガンコロリン』を改題した文庫本である。「ランクA病院の愉悦」は医療格差が進む近未来の日本を描く。病院はランクA、ランクB、ランクCと料金によって分けられる。ランクC病院は人工知能による診断しかしない。この人工知能も近年話題の機械学習のレベルではなく、if文で実装する単純なレベルである。
後書きで以下のように書いている。「いいものをいじり回してダメにしてしまうのは官僚の習い性だ。官僚の意識には、病で苦しむ患者を救おうという、一番大切な気持ちがすっぽり欠けているように思えてならない」(237頁)
  

Posted by 林田力 at 08:12Comments(0)

2018年08月13日

デュー・ブレーカー

エドヴィージ・ダンティカ著、山本伸訳『デュー・ブレーカー』(五月書房新社、2018年)はハイチ系アメリカ人によるオムニバス的な小説である。独裁政権がもたらした傷を描く。タイトルのデュー・ブレーカーは拷問執行人である。独裁政権下のハイチではデュー・ブレーカーが任意に市民を逮捕、連行し、拷問を加えることが横行していた。
国家権力の横暴から人身の自由を保障することがマグナ・カルタ以来の人権思想の肝であると再確認した。法の適正手続きを意味する言葉にデュー・プロセスがある。デュー・ブレーカーと似ているが、落差がある。
警察の手口はどこも似ている。「最初不愉快にさせておいて、あとで優しくする。そうすれば男は感謝され、いい人だと思ってもらえる」(235頁)
  

Posted by 林田力 at 23:11Comments(0)

2018年08月12日

桶川ストーカー殺人事件・遺言

清水潔『桶川ストーカー殺人事件・遺言』は桶川ストーカー殺人事件を取り上げた犯罪ノンフィクションである。一人の週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴く。
桶川ストーカー殺人事件は1999年にJR高崎線桶川駅で発生した女子大生刺殺事件である。警察の杜撰な対応や嘘によって被害者や家族が心痛に苦しんだ。
埼玉県警察の不祥事であり、全国的に警察批判が起きた事件である。そのために本書は埼玉県さいたま市浦和区の須原屋でポップ広告でプッシュされていた。埼玉県警の不祥事であり、埼玉県民ならば読むべしと。
この事件はストーカー規制法成立の端緒となったことで知られている。

須原屋の隣の、いきなりステーキ浦和店では行列ができていました。
  

Posted by 林田力 at 13:02Comments(0)

2018年08月11日

鉄腕バーディー

ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』3巻は、悪徳刑事の嫌らしさ、陰湿さが描かれる。悪徳刑事は見込み捜査で犯人扱いし、市民生活を破壊する。著者は『機動警察パトレイバー』で警察の仕事は弱い者いじめと少年に評させただけのことはある。
悪徳刑事の強引さは警察組織の認めたものではなく、内部から批判されているが、押し止めることはできていない。現実の警察不祥事で内部統制が働いていないことと重なる。既に指摘されているように警察を取り締まる機関が必要である。
  

Posted by 林田力 at 23:45Comments(0)