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2017年08月23日

働き方、考え方、生き方

#書評 #新刊 #労働
毛利大一郎『働き方、考え方、生き方。』は十名の職業観や人生観を引き出した書籍である。著者は広告の制作者であり、記事を執筆するために取材した中で印象に残っている人物を取り上げる。著者が述べるように紹介された十人は著名人ではない(216頁)。むしろ、普通の人に近いが、その話は圧倒される。人に歴史ありである。
ただ、前半はモーレツ型の話が多い。順風満帆ではなく、自堕落に生きていた時期もあったが、一念発起してモーレツに頑張ったというところもステレオタイプな感がある。正直なところ、モーレツ話は読んでいて辛い。そこまでモーレツに生きたくないし、そこまで自堕落に過ごした時期もない。ブラック企業が社会問題になり、ワークライフバランスや働き方改革が社会課題になる時代に、この種の話ばかりであったらどうしようという思いがあった。しかし、後半にはワークライフバランス型の話があり、技術に打ち込む技術者の話もあり、最後は仕事一辺倒からの脱却で締めており、バランスがとれている。
著者も読者が本書で紹介した全員に共感するとは思っていない。理解に苦しむ話もあるだろうという(218頁)。それでも著者が印象に残って取り上げただけのことはあると言うべきか、面白い内容がある。たとえば私には高級品で飾る趣味はない。だから、そのようなことをしたがる人に共感できないが、働いていない人が高級腕時計をしても惹かれないとの話は共感できる。たとえば依存性薬物の売人が高級腕時計をしても、みっともないとしか思わない。


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