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2018年05月02日

四日のあやめ

山本周五郎『四日のあやめ』は江戸時代を舞台とした時代小説の短編集である。最初の短編は「ゆだん大敵」である。ここでは武士道を究めるストイックさが描かれる。名人とは、仙人のような存在になる。右肩上がりに拡大する感覚とは正反対である。
ストイックな美しさは料理にも表れている。粗末な食材を使うからこそ美味しい、それこそが食事であるという。食材の価格と味が比例するというような浅ましい拝金主義を否定する。
表題作の「四日のあやめ」は何が正しい選択なのか考えさせられる。但し、最善手は私闘を行わせないことだろう。
最後の「榎物語」は恋愛物である。愛の力を描く話を予想させたが、シビアな結末になった。


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