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2019年11月08日

林田という学者

山本周五郎の時代小説の短編集。少年向けであり、少年が活躍する話が多い。探偵になる話もあり、チョンマゲを付けた現代劇的な話もある。
幕末の異人館斬り込みの話では林田という学者が登場する。フランスが幕府を援助する内容の条約案が日本侵略を目的としたものと見抜く。悪徳商法の契約的である。
今は薩摩長州がイギリスの傀儡という見方が根強いが、戦前は幕府が日本をフランスに売り渡そうとしていたという見方が強かったのだろうか。それは明治政府の正当化に都合のよいイデオロギーである。この話のフランス将校は悪の侵略者でしかない。一方で別の九州を舞台とした短編のフランス将校は相手を評価できる人物に描かれている。単純に列強を悪としていない。明治政府正当化のドグマから幕府が絡むと悪になるのだろうか。
幕末にフランスと協調して幕府の建て直しに最も積極的な幕臣は小栗上野介であった。彼は国を売り渡そうとする人々の真逆である。NOと言える日本人と評される骨のある人物であった。この小栗上野介の妻は林田藩主の娘であった。短編で林田という学者にフランスとの条約の危険性を指摘させることに何か深い意味があるのだろうか。


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Posted by 東急不動産だまし売り裁判 at 18:52│Comments(0)
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